2010年2月19日金曜日

八幡城跡(島根県安来市安来町八幡)

八幡城跡(はちまんじょうあと)

●所在地 島根県安来市安来町八幡
●探訪日 2008年2月3日
●築城期  不明
●築城者 不明
●城主 木戸民部少輔
●標高 50~80m

◆解説
 「十神山城」の稿で少し触れたように、天文年間(1532~53)十神山城城主が松尾遠江守や左馬頭(さまのかみ)重長のとき、前稿「愛宕山城(砦)」の南にあった社日山(八幡山)に、木戸民部少輔(主計頭(かずえのかみ))が砦の守将として任じていたいという。

 彼はその後、西側に流れる木戸川を灌漑工事によって開削、用水路を設置したといわれている。
 当時の城域がどの範囲までだったのか、島根県遺跡データベースには明記されていないので、想像するしかないが、現在のJR山陰線より南へ約300m前後、東西は当山西麓から東の日立金属工場敷地直近付近までと考えられる。
 特徴的なのは、低山の割に崖が急峻さを持ち、内側の峰も高低の頻度が多く、改変削平された割に城砦の面影を持っている。
【写真左】八幡城跡その1
 西側にある安来公園の広場












【写真左】社日茶屋付近
西麓の南側からみたもので、中央奥の小丘はおそらく当時の見張り場だったかもしれない。










【写真左】西麓の安来公園演舞場から八幡城跡を見る
 西の底部には地元の民謡・安来節を演ずる屋外舞台が設置されている。この位置からみると傾斜は予想以上にある。









【写真左】公園上部西端
 市民の散歩コースのような設備が付帯されている。なお写真にはないが、これよりさらに東に向かうと、頂部へ向かうと思われる登りこう配の道があり、当時の頂部からは安来港をはじめ、中海、、宍道湖、美保関なども俯瞰できたと思われる。

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